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みずいぼ(伝染性軟属腫)

  • #小児科
  • #皮膚科
みずいぼ(伝染性軟属腫)は7才以下の子どもに多く、ウィルス(ポックスウィルス)で感染する皮膚の病気です。最初は小さな盛り上がりですが、大きくなってくると中心部が白っぽく芯をもってきます。この芯にウィルスが潜んでいます。同じ場所にたくさんできると湿疹のような変化もみられ、痒みも伴ないます。

アトピー性皮膚炎の子、乾燥肌の子は広がりやすくなります。
いぼの白い芯の中にたくさんのウィルスが含まれ、それを爪でさわって
つぶすとまわりの皮膚にうつっていきます。

【治 療】

  1. 細かいみずいぼがたくさんできている時
    そのうち体に抗体ができて(4〜6ヶ月後くらい、時に1年近く)大半は
    自然に治ります。免疫力を上げる漢方薬を服用することがあります。
    細かいいぼがたくさんできて痒みを伴なう湿疹様になっている時は
    抗ヒスタミン剤や非ステロイド軟膏の治療が必要です。
  2. 大きなみずいぼが1〜2つの時
    大きいなみずいぼは治っても、汚く跡が残ることがあります。
    自然治癒を待つより取ってしまう方が早く治ります。
  3. ウィルスの潜伏期間は2週間から50日程といわれており、目に見えるものを除去しても別の場所にすでに接触感染していれば、新たにその場所に再発する事がしばしばあります。
    その為完治には繰り返し除去が必要です。

最近では、局所麻酔剤(シールのような貼り薬)の使用により、 痛みが軽減されます。みずいぼの除去前にご相談下さい。

 

【プールについて】

平成25年5月 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会はプールに ついて以下の見解を発表しています。

プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮き輪、ビート板を介してうつる事がありますから、これらを共有する事は出来るだけ避けてください。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

【注意点】

皮膚の清潔を保つ。皮膚の乾燥を防ぐといった予防が大切です。プールや集団生活で治療上の注意を受けた場合はご相談下さい。