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生活習慣病

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生活習慣病といわれるものは以前は成人病と言われていた疾患です。成人のみならず未成年でも罹患することから、生活習慣病と名称が変更になりました。

生活習慣病には高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあります。

この3つに関して簡単に説明します。

①高血圧

血圧は心臓から体全体に送り出された血液が血管の壁を押すときの圧力を指します。血圧には2つの値があり、上の血圧を収縮期血圧、下の血圧を拡張期血圧と呼んでいます。

高血圧は上の血圧が140以上、または下の血圧が90以下、あるいはその両方を満たすときに診断されます。高血圧の状態が長く持続すると脳卒中や心臓病、大動脈解離や瘤などの疾患を引き起こします。

生活習慣の改善と適切な降圧薬の使用が望まれます。

②糖尿病

糖尿病は血液中の糖分(血糖と呼びます)が高い状態が慢性的に続く病気を指します。インスリンというホルモンが血糖を下げる役割をしていますが、このインスリンが不足したり、インスリンの作用が低下してしまうことで血糖値が高い状態(高血糖と言います)になります。

高血糖状態が続くと血管を傷つけるため、末梢神経障害(末梢の感覚がなくなる)、網膜症(目が見えなくなる)、腎症(人工透析になりうる)などの三大合併症をいずれ起こします。また、心臓病や脳卒中の原因にもなります。運動食事療法だけでなく、経口血糖降下薬の内服やインスリン注射が必要になることもあります。

③脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪の量が過多であったり、過少であったりする状態を脂質異常症と呼びます。高脂血症や高コレステロール血症も含みます。

脂質異常症の代表的なものとして、高LDL血症と高TG血症、低HDL血症があります。これらの病気は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の原因となると言われています。特にLDLやTGの著明な高値はこれらの疾患発症のハイリスクであると考えられています。まずは運動食事療法でこれらの値を改善することを目指します。

その上で改善が乏しい場合には、高LDLに対してはスタチン系薬剤を、中性脂肪高値に対してはフィブラート系薬剤やエイコサペンタエン酸を投与することで値を下げることができ、それによって、狭心症や心筋梗塞の発症率を大幅に減らすことができます。